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[お知らせ]本ページのアジア系へのヘイトクライム・嫌がらせ事例は、2022年末に更新を停止しましたが、アーカイブとして公開を継続いたしますのでご活用ください。

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新型コロナウイルス流行開始以降のアジア系へのヘイトクライム・嫌がらせ事例


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日付 事件概要
2020/12/10 (米国・カリフォルニア州)サンディエゴ市内にあるスポーツジム「24アワー・フィットネス」で、アジア系の男性が見知らぬ男に「俺はお前のように中国に行ってカンフーウィルスを撒き散らさない。俺の便所でも掃除していろ、テロリスト!」などと罵られた。後日、同ジムは男の会員証を剥奪し、出入り禁止にした。
2020/12/28 (米国・ニューヨーク州)チェルシー地区のハドソン・ストリートとウェスト14ストリート付近でアジア系の女性が男(50歳)に「お前の国へ帰れ!中国へ帰れ!」などと罵られたほか、頭部を殴られて負傷した。男は逃走を試みたが、一部始終を見ていた通りすがりの人に取り押さえられ、警察に引き渡された。
2020/12/27 (米国・カリフォルニア州)アーバイン市の化粧品専門店「セフォラ」で客の男女が店内でのマスク着用を拒否し、中国系の女性に対し「中国へ帰れ!家から出るな!COVID-19を米国に持ってきてくれてありがとう」などと罵った。
2020/12/21 (米国・アイダホ州)ポスト・フォールズ市にある地中海料理レストランで「当レストランやバーではカンフーウィルスを売らない。売るのは幸せだけ」などと書かれた看板が置かれていたことに、近隣に住むアジア系米国人達から批判の声が上がり、看板は撤去された。レストランのオーナーであるトルコ系移民の男性は軽いジョークのつもりで看板を作ったと述べた。
2020/12/17 (米国・ニューヨーク州)午後1時45分頃、マンハッタンのウェスト・フォース・ストリート・ワシントン・スクエア駅付近を走行中の地下鉄車両内でマスクを着用していなかったアジア系の女性(32歳)が男女6人にマスクを着用するよう注意された後、人種差別的な言葉を掛けられ、顔面などを数か所殴られた。
2021/01/02 (米国・カリフォルニア州)午後3時30分頃、ロス・ガトス市のノース・サンタ・クルーズ・アベニューとグレーズ・レーンの交差点付近にあるレストラン「ロマ・ブルーイング・カンパニー」前でアジア系の男性がトランプ大統領支持者の女に「中国に帰って犬でも食べていろ!共産主義者!」などと罵られたほか、殴る・蹴るの暴行を受けた。市警察はヘイトクライム事件として捜査を進めている。
2021/01/06 (米国・ワシントンD.C.)連邦議事堂襲撃事件を取材していたアジア系米国人の記者2人がトランプ大統領の支持者らに唾を吐きかけられたほか、「共産主義者!中国へ帰れ!」などと罵られ、カメラ機材などを破壊された。
2021/02/01 (米国・オレゴン州)メッドフォード市のセントラル・アベニューにあるレストラン「トロフィー・クラブ・バー&グリル」で「中国ウイルスの時間」などと書かれた看板が置かれていたところを日系米国人の男性が見つけ、レストランに看板を降ろすよう電話をかけたところ、人種差別的な言葉を言われた。男性が店や看板の写真をSNS上に投稿した後、レストランに対する批判が殺到したため、後日、店主は謝罪文を出し、看板を撤去した。
2021/01/28 (米国・カリフォルニア州)サンフランシスコ郊外デーリー・シティでタイ人の男性(84歳)が見ず知らずの男(19歳)に殴られて転倒し、病院に搬送された2日後に死亡した。遺族はアジア系に対しての人種差別的な増悪犯罪であると考えている。後日、警察は男を逮捕した。
2021/01/26 (米国・オハイオ州)デイトン市のエアウェイ・ロードにあるレストラン「インターナショナル・フーズ&スアン・ベトナム-タイ料理店」の壁や宅配トラックが何者かによって「中国ウイルス」などと落書きされていたほか、キッチンに繋がる通気孔がはぎ取られてガソリン入りのペットボトルが押し込まれているなどが発見された。市警察はCOVID-19関連のヘイトクライム事件として捜査を進めている。
2021/01/22 (米国・オレゴン州)午後、ポートランド市南東でアジア系の親子(44歳の母親と未成年の息子)がトライメットバス内で男(39歳)に脚を蹴られたほか、「中国人は全員コロナウイルスを持っていて我々を感染させた」などと罵られた。男は偏見罪で逮捕された。
2021/01/06 (米国・カリフォルニア州)午後12時37分頃、オークランド市チャイナタウン地区のフランクリン・ストリートでアジア系の女性(52歳)が見知らぬ男(36歳)に信号拳銃で頭部を撃たれ、病院に搬送された。警察は事件の1時間後に男を逮捕した。
2021/01/31 (米国・カリフォルニア州)午後12時13分頃、オークランド市チャイナタウン地区のハリソン・ストリートとエイス・ストリートの交差点付近でアジア系の男性(91歳)が見知らぬ男(28歳)に突然後ろから地面に突き飛ばされ、負傷した。警察によると、男は同日、アジア系の男性(60歳)と女性(55歳)にも襲いかかったという。
 翌日、カリフォルニア州北部でアジア系の高齢者に対して物理的な危害を加えた事件が相次いで報告されたことにより、アラメダ郡ナンシー・オマリー地方検事がアジア人(特に高齢者)に対する犯罪に特化した特別対応部隊を創設すると発表した。
2021/02/03 (米国・ニューヨーク州)午前、マンハッタンに向かう地下鉄L線内でフィリピン系の男性(61歳)が見知らぬ男に何度もリュックを蹴られたため、「やめてくれ」と声を掛けたところ、ナイフで顔面の左頬から右頬までを切りつけられた。警察は男の行方を追っている。
2021/02/16 (米国・ニューヨーク州)午後2時頃、ニューヨーク市クイーンズ区フラッシングのメイン・ストリートとルーズベルト・アベニューの交差点付近にあるベーカリー前で列に並んでいたアジア系の女性(52歳)が見知らぬ男(47歳)に人種差別的な言葉をかけられたほか、突き飛ばされて頭部を強打し、5針縫うほどの怪我を負った。18日、警察は男を傷害と嫌がらせの罪で逮捕した。
2021/02/16 (米国・ニューヨーク州)ニューヨーク市の地下鉄でアジア系を標的にした暴行事件が相次いで報告された。
①午前6時50分頃、125番ストリートとセント・ニコラス・アベニューの間にある駅のA線ホームでアジア系の女性(68歳)が見知らぬ男(20代ぐらい)に後頭部を殴られた。
②午前11時頃、53番ストリートに停車したE線の地下鉄内でアジア系の女性(71歳)に男(40代くらい)が近づき、無言で左頬を殴り、負傷させた。
 市警察は両事件共にヘイトクライムとしては捜査していないものの、多発している地下鉄内や駅での犯罪を防止するため、600人以上の警察官を交通システムに増員した。
2021/02/13 (米国・カリフォルニア州)アルハンブラ市のウェスト・バレー・ブルバードにある幼稚園「リトル・サンシャイン・プリースクール」の正面玄関に、人間の汚物で人種差別的な言葉が書かれていたのを中国系のオーナーが発見した。警察は犯人の行方を追っている。
2021/02/11 (米国・カリフォルニア州)午後5時頃、アジア系の女性がブレントウッド市のバンディー・ドライブとモンタナ・アベニューの交差点付近を歩いていた際、犬2匹を連れたマスクをしていない男が接近してきたため、「ソーシャル・ディスタンスを保ってください」とお願いしたところ、「ここから立ち去れ、馬鹿な青い髪をしたアジア人!」などと罵られたほか、中指を立てられた。女性は警察に通報したが、暴行を受けたわけではないことから、事件として捜査することは出来ないと言われたため、自身のSNSサイトに投稿した。後日、投稿を見た男の勤め先が謝罪し、男を解雇処分したと述べた。
2021/02/09 (米国・カリフォルニア州)サンフランシスコ市のオーク・ストリートにある学校「サンフランシスコ音楽院」の壁に人種差別的な言葉が落書きされていた。同学校は中国系米国人が通うインターナショナル・スクールの向かい側にあり、落書きは生徒たちの目に付きやすいところに書かれたものと見られる。
2021/02/01 (米国・カリフォルニア州)2月上旬(詳細日付不明)、ローズミード市のローズミード・ブルバードとマーシャル・ストリートの交差点付近にあるバス停で中国系の男性(51歳)が自転車に乗った男に襲われた。男はバスの路線番号について男性に尋ねた後、一旦その場を離れたが、5分後にバス停に戻り、無言で男性の杖を取り上げて殴りかかった。男性は指の一部を失うほどの大怪我を負った。動機は不明であるが、警察は無作為、または人種差別的な要因で攻撃された可能性があると見ており、捜査を進めている。


 

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